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コラム

Björn Stoll ~ジャーマン・コントラバスの新星~

ドイツのコントラバス製作家「Björn Stoll (ビョルン・シュトール)」2010年より当社が日本で初めて輸入を開始するやその楽器は瞬く間に多くのベースプレイヤーの認知を獲得し、現在、プロ・アマ問わず日本全国にその名は響き渡っています。

数々の老舗ブランドを差し置いても選ばれるこの製作家を、この度、クロサワバイオリンにてシュトール氏本人へのインタビューを国内外の第一線で活躍し続けているジャズベーシストの安カ川大樹氏によるレビューとあわせてご紹介いたします。

輸入代理店ならではの、奥の深い「コントラバス話」をぜひお楽しみください。

Björn Stoll インタビュー

プレイヤーの方々が製作者と接点を持つという機会を創ることでブランドへの愛着を
深めてもらいたいという願いを込め、今回、メール対談という形で生の声をお届けしようという試みを行いました。
楽器製作への思いや、人柄を象徴するような温かさが滲み出る内容となっております。
是非ご覧ください。

Q.コンサートやライブに良く行きますか ?

A.クラシック系の音楽が好きで、幸いにもこちらにはラジオのクラシック・チャンネルがあり、オペラからジャズまで全てのスタイルが聴けるので作業にも良い影響を与えております。気が向いた時には気分転換でお気に入りのロックコンサートにも出かけます。

Q.コントラバスや他の楽器を演奏したりしますか ?

A. 以前はコントラバスを弾いていて自身で楽器の確認をしていましたが、製作レベルが上がるにつれ確認はプロに任せることにしました。

Q. 楽器製作においてのアドバイザーはいますか ?

A.製作における私のベスト・アドバイザーは父クラウス・シュトールです。コントラバスの製作に30年以上携わった経験を持っています。また、友人として多くのバイオリン製作家もおり、会えば弦楽器製作の話をしています。

Q.自身の楽器が50年や100年弾かれ続けるとどんな音になっていくと思いますか ?

A.50年、100年後の私の楽器の音がどうなるかは私にも分かりませんが、良いワインのようであることを願います。毎年熟成していくような…。

Q.各モデル (Classic グレード) は外見以外にも意図的に違いを付けていますか ? (例えばバスバーのサイズ、板の厚み、ネックの角度など)

A.”Classic”モデルは購入しやすい価格帯で素晴らしい品質を意味します。多様な塗装、シェイプはお客様からの様々な異なる要望が反映されています。演奏家が望むものを製作し、満足頂けるよう努めております。

安カ川大樹 Björn Stoll モデルレビュー

新大久保店コントラバス教室の講師であり、国内外の第一線で活躍し続けているジャズベーシスト、安カ川大樹氏に試奏して頂きました。
各モデルの個性を安カ川氏のご観点から分析して頂きます。


■ Milano Classic

“ザ・ジャーマン・ベース” という印象です。
癖が無くレスポンスの速さ、音の柔らかさに安定感があります。
また、落ち着きがあり使い込まれたかのような音色がどのような方にも即戦力となり得りえるでしょう。


■ Valencia Classic

とてもオーソドックスなヴァイオリン・シェイプです。
胴の深さから来る音色の奥行きが、アンサンブルをしっかりまとめてくれそうです。
時間を掛けて鳴らしこむことで得られるであろうパワーに非常に可能性を感じます。
オールド・イタリアンのような音色に育つのが楽しみなモデルです。


■ Guersam Classic

このモデルはとにかく上から下までバランス良く鳴ります。
高音部の立ち上がりの早さは素晴らしく、どのジャンルにおいても非常に喜ばれるレスポンスだと思います。
シェイプが D メンズーアなので G オクターブが少し遠い感じはしますが、全く違和感なく弾けるでしょう。


■ Busseto Classic

中低音が非常に良く響くのが第一印象です。その上、高音部の太さも際立っており、アルコでの演奏で真価を発揮しそうです。
痒い所に手が届くという言葉が相応しく、正に欲しい音域が素直に出てくれるので、低音弦でもストレス無く鳴らし切れると思います。

試奏動画

取り扱い店舗

クロサワバイオリン コントラバス本店

TEL:03-3363-9595
E-mail:contrabass@kurosawagakki.com
〒169-0073 東京都新宿区百人町1-10-8 BF
営業時間:11:00~20:00(年中無休)
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