最終更新日 2023年5月28日 情報を更新
開催期間:6月10日(土)~7月9日(日)
会場:クロサワバイオリン渋谷本店
日頃よりクロサワバイオリンをご愛顧いただき
誠にありがとうございます。
クロサワバイオリン渋谷本店では
6/10(土)より「アップグレードフェア2023」を開催いたします。
オールド・モダンをはじめ新作のイタリアンやジャーマン
初めての方に最適なルーマニアの新作まで
幅広く取り揃えております。
多数お問い合わせをいただきます
中古バイオリン、お子様用バイオリンも
展示をいたしております。
また、楽器に合わせた楽弓もお選びいただけるよう
オールド弓から新作ジャーマン・フレンチ弓
そして昨今注目のコストパフォーマンスに優れた
ブラジル弓もご用意いたしました。
この機会に、是非ご来店ください。
フェアメニュー
初めて自分の楽器を持ちたい、買い替えをしたい、だけどどうやって選べばいいのかわからない…
メーカーも国も色々沢山あって楽器選びって難しそう…
そんな方も多いと思います。
そこで楽器を選ぶ際に重要な点をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
一番大事なポイントはご予算です。
より良い楽器を…となっていきますと、上限なく良い楽器が存在します。
楽器本体、楽弓、ケースから希望されるもの全体のご予算を決めていただき、スタッフにお伝えください。
ご予算の中でオススメの良い楽器をご紹介いたします。
お買い替えの際にお使いの楽器を下取りに出される場合はあらかじめご相談ください。
好きな音色や製作国がある場合は、スタッフまでお伝えください。
ざっくりとした内容でも大丈夫です。
例) キリっとした低音が良く出る楽器を探している
例) 輪郭が柔らかくて優しい音色が好き
例) ちょっと古いフレンチで良い楽器があれば
はっきりと決まっていない場合は、スタッフが特徴の違う楽器をいくつかご案内いたします。
試奏いただいたうえで印象の良かった楽器をお伝えください。
新しい楽器と古い楽器という大きく分けて2つの区分があります。
お選びの際に考慮頂けると良いかと思います。
新しい楽器
オススメポイント
- 製作証明書が付属している場合が多い
- 楽器の伸びしろがある
- 一緒に成長していくことを楽しむ
チェックポイント
- 楽器のポテンシャルを引き出すまでに時間が必要
古い楽器
オススメポイント
- 新作には出ない独特の音色を楽しめる
- 楽器の造形から歴史を感じることができる
- 新作にはないモデルやサイズの楽器と出会える
チェックポイント
- 製作証明書、鑑定書など付属しない場合がある
弾きやすく好きな音色の楽器をお持ちいただくことで、楽器と長く付き合っていけるはずです。
色々とお試しいただく中で、お気に入りの楽器を見つけていただければ幸いです。
不明なことや、不安な点は遠慮なくスタッフまでお申し付けください。
この楽器を弾きたい、この楽器の製作者はどんな人なのか、など様々な疑問や要望に丁寧にお応えいたします。
また、事前にお問い合わせいただければ試奏室がご用意できる場合もございます。
Hannibal FAGNOLA 1926
ASK
この作品は同じトリノの巨匠であったGiovanni Francesco PRESSENDA(ジョバンニ・フランチェスコ・プレッセンダ)を完璧に復元した作品として当時から専門家に絶賛されていました。豊かで深みのある赤橙色のニスはファニオラの音楽への情熱を表すかのようです。透明感に溢れた高音と力強い低音、そして並外れた音量はまさに芸術的と言えます。楽器の側板内側に直筆のサインがあるのも本物の証です。
Hannnibal FAGNOLA(ハンニバル・ファニオラ)はイタリアを代表する最高の製作家の一人です。 彼はトリノから50km離れた農村、モンティリオで1866年に生まれます。 その後の1894年にトリノへ移住し、Marengo Romano RINALDI(マレンゴ・ロマーノ・リナルディ)の工房で本格的に製作技術を学びはじめます。 それまで彼は誰かに師事したことはありませんでしたが、オールド・バイオリンの研究を熱心に行っていたようです。 リナルディの工房でGiovanni Francesco PRESSENDA(ジョバンニ・フランチェスコ・プレッセンダ)やGiuseppe Antonio ROCCA(ジュゼッペ・アントニオ・ロッカ)、Giovanni Battista GUADAGNINI(ジョバンニ・バティスタ・ガダニーニ)らトリノ派の名工達の作品に触れ、それらをモデルに製作を行い、技術を磨きます。 ファニオラが製作したプレッセンダ、ロッカ、ガダニーニなどのレプリカは非常に忠実で専門家が見分けることも困難なほどでした。 工房で日々研鑽した技術でイタリア各地のコンクールで入賞し、その評価はイギリスやアメリカなど海外にも広まりました。彼はその卓越した技術によりモダンイタリアンを代表する製作家となったのです。
Carlo CASTELLO c.1760
ASK
1760年というと日本は江戸時代です。その時代の作品が現在でも問題なく演奏できることは驚きです。こちらの作品はイタリア・ジェノバで作られたものですが、オールドらしい深みとイタリアンらしい艶のある音色が同居しており、364mmと大きめのボディからは溢れんばかりの音量が出ます。健康状態も良く、オールドバイオリンをお探しの方に非常にお勧めです。
Carlo CASTELLO(カルロ・カステッロ)は1760年頃にイタリアのジェノヴァで働いていました。 非常に優れた精密性が特徴で、楽器のあらゆる面で紛れもない技量を見ることが出来ます。 カルロ・カステッロの作品は中程度の目幅のスプルースと良い杢のメイプルを使い、そして暖かい色合いのゴールデンオレンジのニスで仕上げられていることが多く、その音質はまろやかで美しく、明快です。
Nicolo Igino SDERCI 1957
ASK
茶色味の強いニスに艶のある仕上げ。スクロールもきれいな円を描いて良く彫り込んであります。きちっとしたアウトラインは端正な印象を与えます。丁寧な作りが印象的ですが、音色の方もイタリアンらしい艶のある華やかな仕上がりです。音色全体のバランスが良く、鳴りも非常に良い1挺です。華やかなモダンイタリアンをお探しの方には是非ともお勧めしたい1挺です。
もともとイタリア・シエナの叔父の下で家具の彫刻や製作、婦人靴のデザインをしていたイジーノ。彼は独学で弦楽器を製作したと言われています。その才能がミラノのレアンドロ・ビジャッキの目に留まり、アシスタントを必要としていた際に引き抜かれました。1917年レアンドロの元で研鑽を積み、その後、息子であるカルロ・ビジャッキにも師事しています。(一説によるとビジャッキとはシエナで一緒に仕事をしたようです。)ビジャッキファミリーがシエナ滞在中にはレアンドロの息子達(ジャコモ、レアンドロJr.)に製作の指導をしました。1926~30年には故郷フィレンツェに戻り、独立します。移住後もビジャッキファミリーとの強い関係性は継続しており、自身の作品を製作する傍ら、レアンドロのためだけでなく、その息子達のために様々なモデルの楽器の下請け製作をしておりました。イジーノが製作した作品であっても、レアンドロ・ビジャッキ工房から世にでたものは「Leandro Bisiach」として扱われたと言われています。
1937年と1949年にはクレモナの展示会で高位を受賞。イジーノの息子ルチアーノ・ズデルチ(1924-1986)も父親譲りの優秀な弦楽器製作家でクレモナ及びローマの展示会にて受賞歴を持ちます。
Gand&Bernardel 1888
¥5,500,000-(税込)
この作品は、気品ある美しいボルドーニスで輝いています。裏板は太目の虎杢で板の厚みがしっかりある個体で力強い音を出します。更に、アーチの低い設計により鳴らしやすくなっています。フレンチらしく全体の音色のバランスが良くガット弦でも十分な音量が出、ホールでもしっかりと届きます。まさにフレンチ最高峰の1挺と言えるでしょう。
ガン&ベルナーデル商会(1866年~1901年)は、フランスの重要なファミリーである、Nicolas GandとBernardel兄弟の3人が1866年に共同でs設立し、弦楽器の製作を始めました。フランスが誇る最高峰の職人、Nicolas Lupot(ニコラ・リュポー)の伝統を継承し、1901年までに1000本以上の楽器を製作しました。創設メンバーの3人は、いずれもリュポーの教えを受け継いだ製作者であり、相互に強固な信頼関係で結ばれていました。Nicolas Gandの母は、リュポーの義娘であった為、親戚筋の家系でもありました。
Nathaniel CROSS – 1735 / ASK
Carlo CASTELLO – c.1760 / ASK
Jean-Baptiste SALOMON – c.1770 / ASK
Jacques-Pierre THIBOUT W/S – 1830 / ¥2,980,000-(税込)
GAND & BERNARDEL – 1888 / ¥5,500,000-(税込)
VOLLER Brothers – c.1900 / ASK
Giuseppe ROSSI – 1918 / ASK
Evasio Emilio GUERRA – 1924 / ASK
Hannibal FAGNOLA – 1926 / ASK
Luciano SDERCI – 1950 / ASK
Nicolo Igino SDERCI – 1957 / ASK
Francesco BISSOLOTTI 1996
ASK
この作品はビソロッティ氏が67歳の時の作品です。浮き出るような輪郭、清廉なシルエットはビソロッティ氏の特徴が良く出ています。艶のニスも丁寧に均一に塗られています。想像で思い描くバイオリンをそのまま形にしたような力強いフォルムです。力強さ、厚み、しっかりとした輪郭、水晶のような透き通った艶感はモラッシと並ぶ現代を代表する製作家の渾身の1挺です。
フランチェスコ・ビソロッティは1929年、クレモナ北部の小さな村ソレジーナに生まれました。独習でヴァイオリンを製作したのち、1957年にクレモナ国際弦楽器製作学校に入学し、入学後数ヶ月間ピーター・タターが教師を務めた。その後かの有名なガエターノの息子でありパルマ出身のピエトロ・ズガラボットが教壇に立っています。その後はクレモナ国際弦楽器製作学校の教師となり、当時は木工工房(1961年~)、次に弦楽器製作(1970年~1983年)を担当しました。彼はヴァイオリン製作においてストラディヴァリ式に忠実ですが、表板には一般よりも冬目が細かく固めな板を用いるのとプレッセンダやロッカの様な扁平アーチを組み合わせる等の工夫により、新品でも穏やかな音色で、且つ、非常に鳴りの良い工夫がなされています。ボローニャのフィオリーニが寄贈したストラディヴァリの遺品コレクションの研究を通して、サッコーニと共にボロネーゼの流れも組み込んでいます。2019年1月31日に死去。89歳でした。
フランチェスコ・ビソロッティは現代のストラディヴァリとして、世界でもっとも有名なバイオリンメーカーの一人として知られており、世界各国の名演奏家が彼の作品を愛用しています。ピエトロ・スガラボット(Pietro SGARABOTTO)やオルナーティ、ガリンベルティなど、当代一流の師匠の薫陶を受け、ストラド期以来の端整な製作方法を遵守する仕事を心掛けていました。息子のティツィアーノ(Tiziano)(1995年没)、マルコ・ヴィニーチョ(Marco Vinicio)、マウリツィオ(Maurizio)、ヴィンセンツォ(Vincenzo)の4人がヴァイオリン製作者となっています。ビソロッティはバイオリン、ビオラ、チェロの他に、リュート、ヴィオラ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバスも手掛けており、約600台の楽器を製作しました。
Gio Batta MORASSI 1984
ASK
この作品はモラッシ氏がちょうど50歳の時の作品です。50~60代は製作家として体力的、技術的に円熟しバランスの良い時期です。この時期の氏のバイオリンはめったに入荷いたしません。柔らかい印象を与えるシルエットと独特のムラのあるニスの仕上げは持つ人に優しい印象を与えます。繊細さ、豊かさ、柔らかさ、絹のような艶感はビソロッティと並び現代を代表する製作家の渾身の1挺です。
ジオ・バッタ・モラッシは1934年、ウディネ郊外で木工業を営む一家に生まれました。早くから才能を発揮し、クレモナ国際弦楽器製作学校に入学したのち1951年から1955年まで同校に通い、その中でジュゼッペ・オルナーティ(Giuseppe ORNATI)やフェルディナンド・ガリンベルティ(Ferdinando GARIMBERTI)から指導を受けました。その後は、教師であったピーター・タター(Peter TATAR)のもとで仕事に就きました。そしてかつての師であるタターに代わって、1971年にMaestro Liutaoに就任します。1983年に同校を退職し、2018年に逝去しました。83歳でした。
モラッシは材料や構造の研究と実験を重ね、 オルナーティやガリンベルティのモデルの多くを受け継ぎ、またミラノ派の弦楽器の柔らかく丸みを帯びたラインを好み、のちに自身の弟子たちにもそれを伝承します。モラッシは現役時代にバイオリン、ビオラ、チェロを中心に約1000台もの楽器を製作しています。またポシェット、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ギター、ヴィオラ・ダモーレ、バリトン、ビウエラといったマイナーな楽器の製作も手掛けています。現在は息子シメオネ(Simeone)と甥ジョバンニ・バティスタ(Giovanni Battista)が工房を受け継いでいます。
Francesco BISSOLOTTI 2007
ASK
この作品は胴長359mmというイタリアンバイオリンでは珍しく大きめのサイズです。ガルネリ・デル・ジェスが1735年に製作した名器をモデルにしています。 輪郭のしっかりとした力強い華やかな音色は正しくビソロッティの証。大きめのボディならではの迫力のある音色が楽しめます。目の詰まった表板は黄色味がかかったニスで仕上げられており、煌めくハーゼが華を添えます。
フランチェスコ・ビソロッティは1929年、クレモナ北部の小さな村ソレジーナに生まれました。独習でヴァイオリンを製作したのち、1957年にクレモナ国際弦楽器製作学校に入学し、入学後数ヶ月間ピーター・タターが教師を務めた。その後かの有名なガエターノの息子でありパルマ出身のピエトロ・ズガラボットが教壇に立っています。その後はクレモナ国際弦楽器製作学校の教師となり、当時は木工工房(1961年~)、次に弦楽器製作(1970年~1983年)を担当しました。彼はヴァイオリン製作においてストラディヴァリ式に忠実ですが、表板には一般よりも冬目が細かく固めな板を用いるのとプレッセンダやロッカの様な扁平アーチを組み合わせる等の工夫により、新品でも穏やかな音色で、且つ、非常に鳴りの良い工夫がなされています。ボローニャのフィオリーニが寄贈したストラディヴァリの遺品コレクションの研究を通して、サッコーニと共にボロネーゼの流れも組み込んでいます。2019年1月31日に死去。89歳でした。
フランチェスコ・ビソロッティは現代のストラディヴァリとして、世界でもっとも有名なバイオリンメーカーの一人として知られており、世界各国の名演奏家が彼の作品を愛用しています。ピエトロ・スガラボット(Pietro SGARABOTTO)やオルナーティ、ガリンベルティなど、当代一流の師匠の薫陶を受け、ストラド期以来の端整な製作方法を遵守する仕事を心掛けていました。息子のティツィアーノ(Tiziano)(1995年没)、マルコ・ヴィニーチョ(Marco Vinicio)、マウリツィオ(Maurizio)、ヴィンセンツォ(Vincenzo)の4人がヴァイオリン製作者となっています。ビソロッティはバイオリン、ビオラ、チェロの他に、リュート、ヴィオラ・ダモーレ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバスも手掛けており、約600台の楽器を製作しました。
Fabrizio PORTANTI 2021
¥2,750,000-(税込)
ガルネリモデルのこの1艇はボディ幅があるため大き目に感じますが、力強い低音と透明感のある高音が少し柔らかめの輪郭で鳴り、バランスの良い1挺です。モラッシ派の正統進化といった感触です。スクロールは左右対称に彫られており、しっかりと杢の入った1枚裏板とともに全体の印象を引き締めます。現代を代表するマエストロの作品は一生もののバイオリンとして大変お勧めです。
ファブリツィオ・ポルタンティは1963年8月29日クレモナ生まれの製作家です。1981年、クレモナの国際バイオリン製作学校をワナ・ザンベッリ氏の指導のもと卒業しました。そして今は亡き巨匠ジオ・バッタ・モラッシの下で5年間研鑽を積み自分のスタイルを完成させ、技術を磨いてきました。楽器の音質に特別な注意を払い、個人的にシーズニングした木材と、研究の結果たどり着いた特別なニスを使用しています。現在はクレモナのアゼッリ通り37番地にある工房で、クレモナの古典的なバイオリン製作からインスピレーションを得た独自のモデルでバイオリン・ビオラ・チェロを製作しています。現在はモラッシ派の中心的存在であり、多くの製作者の手本となっている名匠です。素材の選定にも充分な手間をかけ長く愛用されることを想定して製作する彼の哲学は、全ての楽器に反映されています。
受賞歴
1991年 クレモナ・トリエンナーレにて2位銀賞受賞
1994年 モスクワ・チャイコフスキー国際コンクールバイオリン製作部門1位金賞受賞
Mario GADDA 1996 Ivano CORATTI 1992 Massimo NESI 2019 Andrea LISSONI 2023
Gio Batta MORASSI – 1984 / ASK
Francesco BISSOLOTTI – 1996 / ASK
Francesco BISSOLOTTI – 2007 / ASK
Gaetano GADDA – 1954 / ASK
Giovanni Battista MORASSI / ¥3,850,000-(税込)
Mario GADDA – 1996 / ¥3,520,000-(税込)
Giorgio SCOLARI – 2021 / ¥3,300,000-(税込)
Ivano CORATTI – 1992 / ¥3,300,000-(税込)
Fabrizio PORTANTI – 2021 / ¥2,750,000-(税込)
Massimo NESI – 2019 / ¥1,980,000-(税込)
Alceste BULFARI – 1981 / ¥1,650,000-(税込)
Andrea LISSONI – 2023 / ¥1,650,000-(税込)
Carlo Saverio CANÈ – 2023 / ¥1,540,000-(税込)
Edgar RUSS – 2004 / ¥1,320,000-(税込)
Matteo CROTTI – 2013 / ¥825,000-(税込)
Eugène N.SARTORY 1920
ASK
当店で扱っている4本のサルトリーのバイオリン弓はどれも操作性が非常に高いですが、こちらのクジラ髭ラッピングの1本はバランスが非常によく、演奏が格段に楽になります。レスポンスの良さとスティックのコシが絶妙なバランスで両立されており、近代最高峰の技術を十分に感じることができます。
1871年フランス、ミルクール生まれ。弓製作家であった父より弓製作を学びます。
その後、シャルル・ぺカットやジョセフ・アルフレッド・ラミーなどに師事。1887年弱冠16歳でブリュッセルのコンクールで金賞を受賞します。そして1889年にパリにて独立。製作初期のヴォアランスタイルから徐々に力強いスタイルに変化していき、特に1930年以降はオクタゴン(八角)のスティックでどっしりとした作品も見られます。フロッグは開いた「U」の形をした喉が特徴的です。サルトリーはジュール・フェティーク(パリ)、ルイ・モリゾー(ミルクール)、ルイ・ジレ(ナンシー)など後世に伝わる職人を育て、フランス伝統のスタイルを継承しました。
独立後は1894年(リヨン)、1900年(パリ)、1905年(リエージュ)、1906年(ミラノ)、1908年(ロンドン)のコンクールで高位を受賞。ヨーロッパだけではなくその名声はアメリカにも届き渡米します。
現代でもプロプレイヤー、コレクターから高い評価を得ている20世紀を代表する楽弓製作家です。
Claude THOMASSIN c.1900
¥3,960,000-(税込)
こちらの作品は強いスティックにコシも十分にあり、状態が非常に良い弓です。輪郭がはっきりとした音色とレスポンスの良さが特徴です。操作性・弾き心地はサルトリーの弓に近い部分があります。しっかりと力を乗せて演奏をされたい方に非常にお勧めです。
クロード・トマッサンは父のルイと同様、家業の鞍作りの伝統を破って弓職人となりました。19世紀後半にミレクールで大きな影響力を持っていたシャルル・ニコラ・バザンに弟子入りし、1885年頃からパリのガン&ベルナルデル社に勤めるようになりました。この時代の弓の多くには「Gand&Bernadel」の刻印があります。1901年にガン&ベルナルデルの家族経営会社はCaressa & Français(カレッサ&フランセ)に引き継がれます。この時、クロード・トマッサンはパリのパリ通りに自分のアトリエを構えます。それ以降も以前の雇い主のためにいくつかの弓を作り続けましたが、独自の仕事をするようになります。1901年以降の個人の作品の多くには「Claude Thomassin」、あるいは「C.Thomassin à Paris」というブランド名が付けられていることがあります。
Eugène N.SARTORY 1900 Nicolas MALINE c.1850 Nicolas MAIRE c.1850 Émile François OUCHARD 1930
Eugène N.SARTORY – 1935 / ASK
Eugène N.SARTORY – 1920 / ASK
Eugène N.SARTORY – 1900 / ASK
Eugène N.SARTORY – 1895 / ASK
Nicolas MALINE – c.1850 / ASK
Nicolas MAIRE – c.1850 / ¥6,600,000-(税込)
Josef Alfred LAMY – c.1900 / ¥4,400,000-(税込)
Claude THOMASSIN – c.1900 / ¥3,960,000-(税込)
Jean Joseph MARTIN – c.1875 / ¥3,080,000-(税込)
Ecole SIMON – c.1870 / ¥2,860,000-(税込)
Claude THOMASSIN – 1910 / ¥2,750,000-(税込)
Louis GILLET – c.1920 / ¥2,530,000-(税込)
Charles N.BAZIN – c.1890 / ¥1,980,000-(税込)
Charles N.BAZIN / ¥1,760,000-(税込)
Auguste LENOBLE – 1875 / ¥1,760,000-(税込)
James TUBBS – 1890 / ¥1,760,000-(税込)
Louis J.MORIZOT – 1930 / ¥1,430,000-(税込)
Louis J.MORIZOT – c.1930 / ¥1,375,000-(税込)
Charles Louis BAZIN – c.1920 / ¥1,375,000-(税込)
Charles Louis BAZIN – 1925 / ¥1,210,000-(税込)
Charles Louis BAZIN – 1950 / ¥1,100,000-(税込)
Reghin
Reghin
力強く明るい音色が特徴で、音量も十分。高音域も金属的ではなく落ち着いた響きです。音が出しやすい楽器なので初心者でも弾きやすく、同価格帯の国産バイオリンにはこの音は出せないでしょう。
力強く明るい音色が特徴で、音量も十分。高音域も金属的ではなく落良質材の産地ルーマニアならではのコストパフォーマンスがいちばんの魅力。糸巻きや指板には良質な黒檀材を使うなど、作りや仕上げもしっかりしています。ヨーロッパ製セットでこの価格は大変お買得です。
Reghin Set ¥88,000-(税込)
Reghin GigケースSet ¥110,880-(税込)
いずれも本体に加え弓、セミハードケースが付属
Gliga
Gliga Gama2 Gliga Extra
柔らかな輪郭と暖かみのある音色が特徴のメーカーです。この価格帯で優しい音色が出るメーカーはそう多くはありません。分業ながらもオールハンドメイドであることも大きな特徴です。最初の1挺や学生オケ、アマオケの方にお勧めです。
ルーグリガ社は、ルーマニアにおいて最も著名なバイオリンメーカーとして知られており、マエストロで、工房創始者のグリガ・バジル(Gliga Vasile)は数々の国際コンクールで賞賛を受けてきました。彼はドイツの弦楽器工房で弦楽器製作を学んだのちに母国であるルーマニアに戻り1990年前半よりグリガ社の創業を開始します。すべての工程を入念な手作業によって行う製作方法、深みのある柔らかな音色は多くの演奏家の支持を集め、グリガは今や全世界で愛用されています。
Gliga Gems Set ¥125,730-(税込)
Gliga GamaⅡ Set ¥259,380-(税込)
Gliga GamaⅠ Set ¥318,780-(税込)
Gliga GligaⅠ Set ¥378,180-(税込)
Gliga Extra Set ¥472,230-(税込)
Gliga Maerstro Genova Set ¥571,230-(税込)
いずれも本体に加え弓、セミハードケースが付属
Roderich Paesold
PA801J PA805J
はっきりとした輪郭と芯のある音色が特徴のメーカーです。キリッとした音色と低音がしっかりと出る造りは、非常にドイツらしいバイオリンと言えます。長年弦楽器を作っているメーカーですので、安心してお使いいただけます。
ペゾルトの楽器は、ニス、木材の品質、職人の技術レベルに重きを置いて作られています。ペゾルト社の職人は長い間の弦楽器製作から学んだ知識と、多くの実験、音響的な研究によって、楽器に使われる新しいニスとそれを塗る技術を開発しました。木材も非常に希少かつ良質の楽器に望まれるフレイムが現れているメイプルを、自然乾燥に長い年月を費やしてから使用しています。ペゾルトの職人たちは多くの年月をかけてバイオリンメイカーもしくはマスターの称号を手にしています。
Roderich Paesold PA801J Set ¥239,580-(税込)
Roderich Paesold PA802J Set ¥289,080-(税込)
Roderich Paesold PA803J Set ¥358,380-(税込)
Roderich Paesold PA804J Set ¥501,930-(税込)
Roderich Paesold PA805J Set ¥670,230-(税込)
いずれも本体に加え弓、セミハードケースが付属
Lothar Semmlinger
Lothar Semmlinger #700
Paesold社ほどではありませんがしっかりとした輪郭、芯を持ち渋みのある音色が特徴です。硬すぎず柔らかすぎず、程よくきりっとした音色をお求めの方には非常にお勧めです。仕上げも半艶仕上げの落ち着いた雰囲気で音色とマッチしています。
Lothar Semmlinger氏は1967年に弦楽器製作の修業を始めました。現在でも著名な工房であるKarl Höfner工房やRoderich Paesold工房での経験を経て、1975年マイスター資格を取得します。その後はDilk社でマイスターとして働いたのち、1980年に自身の工房を設立します。現在は二人の息子と共に、伝統的な製法を守り品質の高い弦楽器を作り続けています。
Lothar Semmlinger #700 Set ¥272,140-(税込)
いずれも本体に加え弓、セミハードケースが付属
Lakatos
Lakatos The Advance Lakatos The Professional
弾いた際の反応が良く、乾いた音色で豊かな響きを奏でます。クラシック音楽はもちろんアイリッシュやジャズ、あらゆるジャンルで活躍できる1本です。
世界的バイオリニスト ロビーラカトシュが監修を行った作品が2022年初入荷しました。ロビー・ラカトシュは、ハンガリーの男性ヴァイオリニスト・作曲家です。ハンガリーに古くから伝わるジプシー音楽をベースにした独特のスタイルで演奏。ロビー・ラカトシュ社のバイオリンには、エンドボタンの周りに刻印された「Lakatos」のロゴ、そしてアジャスターには「赤石」が使用されています。
The Advance ¥330,000-(税込)
The Professional ¥450,000-(税込)
本体のみの販売価格
Johann August
Johann August
ハイクラス弦楽器専門のメーカーです。輪郭がハッキリしており、明るめで上品な音色です。低音はドイツらしく太くしっかりした音が出ますが、高音も大きく鳴ります。総じてレベルが高く、一生もののバイオリンとして大変お勧めです。
創始者August Strohmerは1906年にドイツのニュルンベルクで工房を設立しました。1948年8月にDeichlerstrasseに息子のGeorgとHansと共に工房を開きます。1990年にはMaxStrohmerに工房を譲り、現在は娘のCarolineも加わった4人で工房を経営しています。Strohmer工房のバイオリンは手作業で製作されています。厳選された木材を使用し職人技と知識を用いて最高な音とハイクオリティな仕上がりを提供しています。
Johann August ¥550,000-(税込)
本体のみの販売価格
Roderich Paesold
PA192V-R PA365V-R
オーソドックスな太さのスティックで若干先重の弓が多いです。音色は輪郭が少し柔らかくなることが多く、硬めの音色を和らげたい方にもお勧めです。新しい楽器、古い楽器どちらにもお勧めできます。
ペゾルトは100年以上にわたりバイオリン製作を行っており、常にハイクオリティなバランスのとれた弓を製作しています。
Roderich Paesold PA55V ¥66,000-(税込)
Roderich Paesold PA190V-R ¥88,000-(税込)
Roderich Paesold PA192V-R ¥104,500-(税込)
Roderich Paesold PA237V-R ¥154,000-(税込)
Roderich Paesold PA365V-R ¥220,000-(税込)
Roderich Paesold PA366V-R ¥275,000-(税込)
Roderich Paesold PA468V-R ¥363,000-(税込)
Roderich Paesold PA497V-R ¥528,000-(税込)
Steffen Kuhnla
No.1011 No.1021
太めのスティックで力をかけやすく、弦をしっかりと捉えます。先重の弓が多いため力をかけても、早く弾いてもブレにくいです。音量を大きくしたい方にお勧めです。反面、移弦は細身で軽い弓に比べるとしづらくなります。
1988年マイスター資格を取得後1989年にドイツで自身の工房を開設します。 全ての弓が手作業で製作されておりコシの強さや弾きやすさが、各国の音楽家から絶大な評価を得ています。
Steffen Kuhnla No.1001 ¥132,000-(税込)
Steffen Kuhnla No.1011 ¥165,000-(税込)
Steffen Kuhnla No.1021 ¥209,000-(税込)
L’archet Brazil
Silver Plus Silver/SP Star ***
細身のスティックが多く、強くはっきりとした音色になります。新しい楽器を合わせると良く鳴ります。逆に古めの楽器には合わないこともあります。1本の弓を1人の職人が作っていることも特徴です。
L’archet Brasil社は自国で伐採されるフェルナンブコ材を使用して高品質な弓を製作できる限られたメーカーの1つとしても注目を集めています。
L’archet Nickel/Half Mount ¥97,000-(税込)
L’archet Nickel/Fully Mount ¥110,000-(税込)
L’archet Silver/Fully Mount ¥220,000-(税込)
L’archet Sterling Silver Plus ¥245,000-(税込)
L’archet S.S.S. LUPOT ¥290,000-(税込)
L’archet S.S.S. PAGEOT ¥320,000-(税込)
L’archet S.S.S. ART DECO ¥320,000-(税込)
L’archet S.S.S. NOIR ¥320,000-(税込)
L’archet S.S.S. VUILLAUME ¥351,000-(税込)
L’archet Silver Star*** ¥610,000-(税込)
L’archet 14K Gold ¥848,000-(税込)
Aterlier Noir
ANV101 ANV104
細身のスティックで手元重の弓が多いです。細身で扱いやすく、サラっと弾く方に非常にお勧めです。速い曲で移弦にお困りの方にもお勧めです。反面、大きい音を出すには多少力が必要となります。
バイオリンという楽器さえ珍しかった100年以上も前から、楽弓を専門に製作を続けてきた国内の工房にて製作されています。低価格ながらも良質、熟練の職人の確かな哲学が詰め込まれた作品は「初めての弓」にぜひともおすすめしたい逸品です。
Atelier Noir ANV-101 ¥33,000(税込)
Atelier Noir ANV-102 ¥66,000(税込)
Atelier Noir ANV-103 ¥110,000(税込)
Atelier Noir ANV-104 ¥154,000(税込)
Coda Bow
ESCENT Diamond SX
木とは違う、繊維を束ねた芯材をカーボンで縛り成形したスティックが特徴です。弾き心地は木に限りなく近いですが少し固めで、反面レスポンスの良さは木の弓を凌ぎます。非常に丈夫なため屋外やステージでの演奏など環境を問わずに使用できます。メンテナンスは毛替えだけで大丈夫なため、サブ弓としても非常にお勧めです。
1990年代の創業時からコーダ・ボウは「プレイヤーのニーズに寄り添う、最高の弓だけを提供する」という信念を持ち、これからも革新的かつ演奏性に優れたカーボンファイバー弓を世に生み出し続けます。
PRODIGY ¥55,000-(税込)
DIAMOND NX ¥77,000-(税込)
DIAMOND SX ¥110,000-(税込)
DIAMOND GX ¥154,000-(税込)
LUMA ¥132,000-(税込)
Joule ¥132,000-(税込)
ESCENT ¥176,000-(税込)
MARQUISE GS ¥220,000-(税込)
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